水は低きに流れる
読み方
みず は ひくき に ながれる意味
水が自然に低い所へ流れるように、物事には無理に逆らわなければ自然に落ち着く方向へ進む性質がある、という意味。また、人が努力や困難を避けて、楽で安易な方へ傾きやすいことのたとえとしても用いる。文脈によっては、後者を戒める意味合いを伴う。由来
中国古典に見られる、水は低い所へ向かうという自然観に由来するとされる。特に『孟子』では、水が低い方へ流れる性質を人の本性の議論に用いている。日本では「水は低きに流れ、人は易きに流る」という形でも古くから言い習わされ、成立時期を特定することは難しいが、近世以前から定着した表現とされる。備考
自然の成り行いを述べる中立的な用法と、「安易な方へ流される」ことを戒める用法がある。後者では「人は易きに流れる」と続けていうことも多い。例文
- 新しい制度も、現場の負担が大きすぎれば水は低きに流れるで、結局は使いやすい旧来の方法に戻ってしまう。
- 人は忙しいと水は低きに流れるように、手間の少ない選択ばかりしがちだ。
- 努力を続けるには意志が要る。放っておけば水は低きに流れるというように、楽な方へ流されてしまう。
- 市場の資金は水は低きに流れるごとく、より安全で条件のよい投資先へ集まった。
- 彼の提案は人々の自然な行動をよく捉えている。水は低きに流れるので、複雑な手続きは定着しにくい。
類義語
- 水は低きに流れ、人は易きに流る
- 水の性は低きに就く
- 人は易きに流れる
対義語
- 人は高きに集まる
- कठिनきを選ぶ
- 向上を目指す