水は方円の器に従う
読み方
みず は ほうえん の うつわ に したがう意味
水が四角い器に入れば四角く、丸い器に入れば丸くなるように、人も置かれた環境や交際する人々の影響を受けて、善くも悪くも変わるというたとえ。特に、教育や友人・周囲の環境が人の性格や行動を形づくることをいう。由来
中国の思想書『荀子』の「君道篇」に見られる趣旨に基づくことわざとされる。荀子は中国・戦国時代末期(紀元前3世紀ごろ)の儒家思想家で、人は教えや環境によって善悪の方向へ導かれると説いた。水が器の形に従う姿を、人が周囲の影響を受けることにたとえた表現である。備考
人が環境に影響されやすいことを述べるが、人間には主体性がないと断定する表現ではない。教育、しつけ、交友関係、職場文化などの文脈で用いられる。例文
- 子どもの言葉遣いは家庭や学校の影響を受けやすい。水は方円の器に従うというから、周囲の大人が手本を示すことが大切だ。
- 彼は入社後、誠実な先輩たちに囲まれて仕事への姿勢が大きく変わった。まさに水は方円の器に従うだ。
- 交友関係を心配する親に、先生は「水は方円の器に従うといいます。よい仲間と活動できる場をつくりましょう」と助言した。
- 新しいチームでは、互いに助け合う文化が根づいているため、新人も自然に協力的になる。水は方円の器に従うということだ。
- 悪い習慣を断ち切るには意志だけでなく環境を変えることも必要だ。水は方円の器に従うのだから、生活の場を整えよう。
類義語
- 朱に交われば赤くなる
- 麻の中の蓬も扶けらるる
- 人は交わる友による
- 孟母三遷の教え
対義語
- 君子は和して同ぜず
- 泥中の蓮