ことわざ辞典

河童に水練

読み方

かっぱ に すいれん

意味

水泳が得意な河童に泳ぎ方を教えるように、その道の技術や知識にすでに十分通じている人へ、あえてそれを教えようとすること。相手の力量を知らずに教え諭す愚かさや、余計なお世話を表す。

由来

水辺に住み、水泳が非常に得意だと信じられてきた伝説上の生き物「河童」に、水練(水泳の技術)を教えるというたとえから生まれた。特定の初出文献や成立年は明確ではないが、河童の民間伝承が広く定着した近世、特に江戸時代以降に用いられるようになったと考えられる。

備考

「河童に水練を教える」の形でも使う。相手を達人・専門家として評価する表現だが、相手に対して直接用いると、皮肉や失礼な響きになることがある。

例文

  • 長年プロとして料理をしている彼に包丁の使い方を説明するのは、まさに河童に水練だ。
  • 水泳部の全国大会出場者に泳ぎのこつを教えようとしたが、河童に水練だったと気づいた。
  • ITの専門家である部長に基本的なセキュリティー対策を説くのは、河童に水練かもしれない。
  • 祖父は大工として五十年働いてきたのだから、家具の直し方を助言するのは河童に水練だよ。
  • 彼女はその地域の歴史研究者なので、私が郷土史を講義するなど河童に水練である。

類義語