法は人情に勝たず
読み方
ほう は にんじょう に かたず意味
法律や規則は公平であるべきものだが、人の情け・思いやり・事情の前では、厳格に適用しにくいことがあるという意味。また、理屈や制度だけでは人の心を完全には動かせないこともいう。由来
古くから伝わることわざで、特定の著作・成立年は明確ではない。「法」は法律・規則、「人情」は人として自然に抱く情愛や思いやりを指す。法による秩序と個別事情への情けとの葛藤を表した表現として定着したとされる。備考
人情を優先して法律違反を正当化する意味ではない。法律・規則の運用において、個別の事情や思いやりを考慮すべき場面を述べる際に使う。例文
- 事情を聞けば、彼だけを規則違反として厳しく処分するのはためらわれる。法は人情に勝たず、ということだろう。
- 裁判では法令に従う必要があるが、被害者遺族の気持ちに触れると、法は人情に勝たずという言葉を思う。
- 社内規定は大切だが、災害で期限に遅れた社員まで一律に責めるのは酷だ。法は人情に勝たずだ。
類義語
- 法より人情
- 法も人情には勝てぬ
- 人情が法に勝る
対義語
- 法の下の平等
- 法治主義
- 法は曲げられない