法は貴人に阿らず、縄墨は曲木を避けず
読み方
ほう は きじん に おもねらず、じょうぼく は きょくぼく を さけず意味
法律や規則は、身分・地位・権力の高い人にへつらって特別扱いをしてはならず、すべての人に公平に適用されるべきだということ。「縄墨」は大工が木材にまっすぐな線を引くための墨縄で、曲がった木も避けずに線を付けることからいう。由来
中国の戦国時代末期、韓非(前280年頃~前233年頃)による法家思想の書『韓非子』「有度」篇にある「法不阿貴、縄不撓曲(法は貴きに阿らず、縄は曲に撓まず)」に由来する。これが日本で「法は貴人に阿らず、縄墨は曲木を避けず」という形でも用いられるようになった。備考
「阿らず」は「おもねらず」と読み、へつらわない意。現代では法律・校則・組織の規則などの公平な適用を説く、硬く格調高い表現として使われる。例文
- 汚職の疑いがある以上、相手が有力な政治家でも捜査すべきだ。法は貴人に阿らず、縄墨は曲木を避けずという。
- 会社の規程は役員だけに甘くしてはならない。法は貴人に阿らず、縄墨は曲木を避けずの精神で運用しよう。
- 裁判所が権力者にも同じ基準で判断したことは、まさに「法は貴人に阿らず、縄墨は曲木を避けず」を示す例だ。
類義語
- 法の下の平等
- 法は万人に平等
- 刑過不避大臣、賞善不遺匹夫
対義語
- 長い物には巻かれろ
- 刑は大夫に上らず、礼は庶人に下らず
- 権門に媚びる