ことわざ辞典

濡れた上の小糠

読み方

ぬれた うえ の こぬか

意味

すでに濡れて困っているところへ、さらに小糠が降りかかってまとわりつくように、悪いことや不幸が重なって、いっそう困った状態になることのたとえ。

由来

濡れた衣服や体に細かな米糠が付くと、払い落としにくく不快で始末に困ることから生まれたたとえ。正確な成立年は不明だが、近世の生活感覚に根ざした表現で、江戸時代には類似の言い回しが広まっていたとされる。

備考

やや古風で文章語的な響きがあり、日常会話では「泣き面に蜂」「踏んだり蹴ったり」の方がよく使われる。

例文

  • 財布を落とした日にスマホまで壊れるなんて、まさに濡れた上の小糠だ。
  • 大雨で店の売上が落ちたうえ、仕入れ先の値上げまで重なり、濡れた上の小糠の状況になった。
  • 風邪で寝込んでいるところへ急な仕事の連絡が入り、濡れた上の小糠だと彼はため息をついた。
  • 試験に遅刻しそうなのに電車まで止まるとは、濡れた上の小糠もいいところだ。
  • 修理費がかさんだ直後に家賃の更新料を請求され、濡れた上の小糠のような出費が続いた。

類義語

対義語