燕雀安んぞ鴻鵠の志を知らんや
読み方
えんじゃく いずくんぞ こうこく の こころざし を しらんや意味
小さな鳥である燕や雀に、大きく高く飛ぶ鴻や鵠の抱く大きな志が理解できるはずがない、という意味。転じて、平凡な人や視野の狭い人には、非凡な人物の大志・理想・計画は理解できないことをいう。多くは、自分の志を嘲笑された際の反論や、志の隔たりを表す言葉として用いる。由来
中国・前漢の歴史書『史記』の「陳渉世家」にある「燕雀安知鴻鵠之志哉」に由来する。秦末の紀元前209年ごろ、農作業に従事していた陳勝(陳渉)が、いつか富貴になりたいという望みを仲間に笑われた際、「燕雀安くんぞ鴻鵠の志を知らんや」と答えたとされる。これが日本にも漢文の故事成語として伝わった。備考
「安んぞ」は反語で「どうして〜できようか、いやできない」の意。相手を燕雀になぞらえるため、他人を見下す響きが強く、使用場面には注意が必要。例文
- 彼の起業計画を笑う人もいるが、燕雀安んぞ鴻鵠の志を知らんやという気持ちで準備を続けている。
- 地方の小さな工場から世界市場を目指すという社長の構想は、燕雀安んぞ鴻鵠の志を知らんやと言いたくなるほど理解されなかった。
- 周囲に夢を否定されても、燕雀安んぞ鴻鵠の志を知らんやと自らを奮い立たせた。
- 彼女の研究の価値を目先の利益だけで判断するのは、燕雀安んぞ鴻鵠の志を知らんや、ということかもしれない。
- 大きな志を語った青年は冷笑されたが、燕雀安んぞ鴻鵠の志を知らんやと述べ、決意を変えなかった。
類義語
- 井の中の蛙大海を知らず
- 夏虫は氷を知らず
- 蟪蛄春秋を知らず