ことわざ辞典

牛に引かれて善光寺参り

読み方

うし に ひかれて ぜんこうじ まいり

意味

思いがけない出来事や他人の導きによって、それまで関心のなかった所へ行ったり、よい結果や信仰に至ったりすることのたとえ。自分の積極的な意思ではなく、偶然のきっかけから幸運やよい縁を得る場合にいう。

由来

信濃国(現在の長野県)の善光寺に伝わる「善光寺縁起」に基づく。牛の角に掛かった布を追いかけた老婆が、知らないうちに善光寺へ導かれ、仏の功徳にあずかったという説話から生まれた。説話は中世、特に鎌倉時代以降に広く流布したとされるが、ことわざとしての正確な成立年は不明。

備考

偶然のきっかけでよい結果やよい縁に至る場合に用いる。善光寺は長野市にある古刹。本人が「牛」のように他者に導かれるという意味ではなく、牛が人を寺へ導いた説話に由来する。

例文

  • 旅行中に道を尋ねた人に勧められて美術館へ入ったら、素晴らしい企画展に出会った。まさに牛に引かれて善光寺参りだった。
  • 友人の付き添いで講演会に行っただけなのに、そこで今の恩師と知り合った。牛に引かれて善光寺参りとはこのことだ。
  • 最初は興味がなかったが、子どもに誘われて地域の清掃活動に参加し、今では毎月手伝っている。牛に引かれて善光寺参りのような縁だった。
  • 取引先を訪ねた際に偶然紹介された会社が、後に重要な協力先になった。牛に引かれて善光寺参りの出会いである。
  • 雨宿りのために入った書店で探していた本を見つけたとは、牛に引かれて善光寺参りだったね。

類義語

対義語

  • 機会を逃す
  • 道を踏み外す