物には時節
読み方
もの には じせつ意味
どんな物事にも、それを行うのに適した時期・機会があるということ。時機が整わないうちに無理に進めたり焦ったりせず、ふさわしい時を待つことが大切だという教え。由来
正確な初出や成立した時代は不明である。「時節」は本来、季節や時の移り変わりを表す漢語で、そこから「物事を行うのにふさわしい時機」という意味でも使われるようになった。「物には時節(あり)」は、この意味を用いて、万事には適切なタイミングがあることを言い表したことわざである。備考
「物には時節あり」ともいう。「待てばよい」という意味に限らず、行動・決断・発言には適切な機会を選ぶべきだ、という場面で用いる。例文
- 新製品の発売は、物には時節というから、市場の需要が高まるまで待とう。
- 交渉を急ぎたい気持ちは分かるが、物には時節だ。今は相手の返事を待つべきだろう。
- 桜の苗を植えるなら今すぐより秋がよい。物には時節というものだ。
- 準備が十分でないまま独立を急いだ彼は、物には時節を忘れていたのかもしれない。
- 彼女は物には時節を考え、相手の気持ちが落ち着いてから話し合いを申し込んだ。
類義語
- 待てば海路の日和あり
- 急いては事を仕損じる
- 時機を待つ
- 機が熟すのを待つ