犬に論語
読み方
いぬ に ろんご意味
価値の高い教えや立派な話を、内容を理解する力や関心のない相手に聞かせても、少しも効果がないことのたとえ。犬には儒教の経典である『論語』の価値が分からない、という意味からいう。由来
「論語」は、古代中国の思想家・孔子とその弟子たちの言行をまとめた儒教の経典で、紀元前5~3世紀ごろに成立したとされる。「犬に論語」という表現自体がいつ成立したかは明確ではないが、犬には高尚な教えを理解できないという対比によって、日本でことわざとして定着したものと考えられる。「馬の耳に念仏」「猫に経」などと同類のたとえである。備考
相手を犬になぞらえるため、本人に直接使うと侮辱的に響きやすい表現。相手の理解力そのものを否定するより、「説明の仕方や場面が適切でない」という文脈で用いると比較的穏当である。例文
- いくら専門用語を使って説明しても、基礎知識のない彼には犬に論語だった。
- 子どもが遊びたがっているときに長い説教をしても、犬に論語になってしまうよ。
- 相手の関心を確かめずに環境問題を熱弁しても、犬に論語かもしれない。
- 社内規則を守る気のない人に細かな理念を説いても、まさに犬に論語だ。
- 難しい古典を読ませる前に背景を教えなければ、初心者には犬に論語になりかねない。