生き仏より死に仏
読み方
いきぼとけ より しにぼとけ意味
生きている間には人を大切にせず、死後になってから仏として手厚く扱い、供養することに熱心になるという意味。生前の恩や必要を顧みず、死者を過度に尊ぶ人情・風潮を皮肉っていう。由来
成立時期や初出は明確ではない。死者を「仏」とみなし、葬儀・法要・供養を行う日本の仏教的な慣習や民間信仰を背景として生まれた表現と考えられる。生前には十分に世話をしなかった人が、死後には手厚く弔うという矛盾を風刺している。備考
死者を軽んじる意味ではなく、生前の人への配慮を欠いて死後の供養だけを重んじる態度を批判する言葉。宗教的・古風な響きがあり、相手を直接非難する場面では用法に配慮が必要。例文
- 祖父が亡くなるまでほとんど顔を見せなかったのに、葬儀だけを盛大にするとは、まさに生き仏より死に仏だ。
- 生き仏より死に仏にならないよう、今そばにいる両親へ感謝を伝え、できるうちに親孝行をしたい。
- 会社が退職者を立派に顕彰する一方で現役社員を顧みないのは、少し生き仏より死に仏のようにも見える。
類義語
- 生前一文銭、死後万両
- 生きての親より死に親
対義語
- 生きている親に孝行
- 孝行のしたい時分に親はなし