生ける犬は死せる獅子にまさる
読み方
いける いぬは しせる ししに まさる意味
どれほど身分や能力が低い者でも、生きているなら希望や行動の可能性があるため、死んでしまった偉大な人物より価値があるということ。命があること自体の尊さや、生きていれば再起の機会があることをいう。由来
旧約聖書『コヘレトの言葉(伝道の書)』第9章4節にある「生きている犬は、死んだ獅子にまさる」という趣旨の言葉に由来する。原典は古代ヘブライ語で、成立時期は一般に紀元前3世紀ごろと考えられている。日本語では聖書の翻訳を通じて広まった。備考
「生ける」「死せる」は古風な連体形で、現代語では「生きている」「死んだ」と言い換えられる。犬は卑しいもの、獅子は強大・高貴なものの象徴として対比されている。例文
- 事業に失敗しても、生ける犬は死せる獅子にまさるという。生きている限り、やり直す道はある。
- 名選手だった兄を失ったが、父は残された家族に向けて「生ける犬は死せる獅子にまさる」と、生きることの大切さを語った。
- 今は無名で苦しい状況でも、生ける犬は死せる獅子にまさる。行動を続ければ、未来を変えることはできる。
類義語
- 命あっての物種
- 死んで花実が咲くものか
- 生きている犬は死んだ獅子にまさる
対義語
- 虎は死して皮を留め、人は死して名を残す
- 死して不朽の見込みあらば、いつでも死ぬべし