ことわざ辞典

病は気から

読み方

やまい は き から

意味

病気は精神状態や心の持ち方に左右されることがあり、くよくよしたり気力を失ったりすると病状も悪化しやすい、という意味。反対に、前向きな気持ちや回復しようとする意欲が健康を支えることもいう。実際の病気には医療的な診断・治療が必要である。

由来

中国由来の「気」の思想や、心と体が密接に関わるという伝統的な養生観を背景とする表現である。特定の初出は明確ではないが、江戸時代に広く用いられるようになったとされる。貝原益軒『養生訓』(正徳3年・1713年)にも、心のあり方や「気」を整えることを重んじる考えが見られる。

備考

精神論として病気の原因や苦痛を本人の気持ちだけに帰す表現は避ける。感染症・けが・精神疾患を含め、症状がある場合は適切な医療機関に相談することが重要である。

例文

  • 落ち込んで食欲までなくしているよ。病は気からともいうし、まずはゆっくり休もう。
  • 医師の治療を受けながら、前向きに過ごすことも大切だ。病は気からという面もある。
  • 祖母は風邪気味でも笑顔で過ごし、「病は気からだから心配しすぎないこと」と言った。
  • 病は気からといって無理をするのではなく、症状があれば早めに病院へ行くべきだ。
  • 試合前に不安ばかり口にしていたら体調まで悪くなった。病は気からを実感した。

類義語

  • 病は気より
  • 心身一如
  • 病は気から、気は病から