百姓の一日商人の一時
読み方
ひゃくしょう の いちにち しょうにん の いっとき意味
農民が一日かけて働いて得る収入ほどの利益を、商人は短い時間の商売で得ることがある、という意味。農作業の収益が少なく、商売では比較的短時間に大きな利益を得られる場合があることを、両者の収入の差として表した言葉。由来
正確な初出年や作者は不明です。近世、特に江戸時代の農村と町場における経済生活を背景に、農民が長時間働いても収益を得にくい一方、商人は売買によって短時間に利益を得ることがあるという実感から生まれたとされます。備考
「百姓」は本来、農業に従事する人を指す語ですが、現代では相手を指して用いると不快感を与えることがあります。また、農業と商業を単純に優劣比較する言葉ではなく、近世の経済格差を反映した表現です。例文
- 野菜を一日中育てて売っても利益はわずかで、百姓の一日商人の一時という言葉を思い出した。
- 一度の仲介取引で大きな手数料が入ったのを見て、祖父は「百姓の一日商人の一時だな」と昔のことわざを口にした。
- このことわざは、百姓の一日商人の一時というように、仕事によって収入を得るまでの時間や仕組みが異なることを表している。