百姓の取越し苦労
読み方
ひゃくしょう の とりこしぐろう意味
農民が、まだ収穫もしていないうちから翌年以後の作柄や生活を心配すること。転じて、起こるかどうかも分からない先のことを、必要以上にあれこれ心配することをいう。多くは、そのような心配をたしなめる意味で用いる。由来
天候・病害虫・収穫量などに生活が大きく左右される農業社会の経験から生まれた表現とされる。「取越し」は、順序を越えて先のことをすること、また先のことを考えることを意味する。特定の作者や成立年は明らかではないが、近世以前から伝わる農村生活に根差したことわざである。備考
「百姓」は本来、農業に従事する人を指す語だが、現代では侮蔑的に受け取られる場合がある。ことわざとして用いる際も、相手や場面には配慮が必要。日常会話では「取り越し苦労」のほうが一般的。例文
- 台風の進路もまだ分からないのに、収穫が全滅すると嘆くのは百姓の取越し苦労だ。
- 来年度の予算が決まる前から事業の失敗を心配するなんて、少し百姓の取越し苦労ではないか。
- 不安になる気持ちは分かるが、結果も出ていないうちから悩むのは百姓の取越し苦労だよ。
類義語
- 取り越し苦労
- 杞憂
- 杞人の憂い