百姓は生かさぬよう殺さぬよう
読み方
ひゃくしょう は いかさぬ よう ころさぬ よう意味
支配者が農民などを、逃げ出したり反抗したりできない程度には生かしておく一方、豊かになって力を持つほどにはしないよう、重い年貢や統制で抑えること。転じて、人を最低限維持させつつ、自由や余裕を与えずに支配・搾取することをいう。由来
封建社会における領主・支配者の農民統制を表したことわざである。農民から年貢や労役を取り立てながらも、労働力として必要なため死なせない、という支配のあり方を皮肉った表現とされる。江戸時代に広まったと考えられるが、成立年や最初の出典は明確ではない。備考
「百姓」は本来、主に農業に従事する人々を指す歴史的な語。現代では差別的・侮蔑的に受け取られる場合もあるため、歴史的文脈や比喩として用いる際にも配慮が必要である。例文
- 江戸時代の苛酷な年貢制度は、百姓は生かさぬよう殺さぬようという支配の発想を連想させる。
- 会社が待遇を改善せず最低限の賃金だけを払う姿勢を、社員からは「生かさぬよう殺さぬようだ」と批判する声が出た。
- 過度な負担を課して人に余裕を与えないやり方は、百姓は生かさぬよう殺さぬようということわざそのものだ。
類義語
- 生かさず殺さず
- 飼い殺し
- 搾取する
対義語
- 民は国の本
- 仁政
- 民を富ませる