相手のない喧嘩はできぬ
読み方
あいて の ない けんか は できぬ意味
喧嘩は一人だけでは成立せず、争う相手がいて初めて起こるものだということ。相手が挑発や非難をしてきても、自分が応じなければ争いにはならない、という意味でも用いる。争いを避けるには、相手にしないことが有効だという教えを含む。由来
特定の作者や初出資料は明確ではない。人と人との争いには双方の関与が必要であるという経験則から生まれ、古くからことわざとして用いられてきた表現とされる。「できぬ」は古い否定の言い方で、「できない」の意味。成立した正確な年代・時代は不明である。備考
「けんか両成敗」と同様に、争いには双方に関わりがあるという見方を含む。ただし、いじめや暴力の被害者に責任があるという意味ではない。挑発に応じず、無用な争いを避ける文脈で使うことが多い。例文
- 彼が嫌みを言っても反応しなければ、相手のない喧嘩はできぬというものだ。
- 兄弟げんかを止めながら、母は「相手のない喧嘩はできぬのだから、どちらかがやめなさい」と言った。
- 取引先から強い口調のメールが来たが、感情的に返信しなかった。相手のない喧嘩はできぬと考えたからだ。
- ネット上の挑発には関わらないほうがよい。相手のない喧嘩はできぬので、無視すれば争いは広がりにくい。
- 二人とも相手を責めていたが、相手のない喧嘩はできぬ。まず自分の言動も振り返るべきだ。
類義語
- 喧嘩両成敗
- 片手では拍手は鳴らない
- 相手がなければ喧嘩にならない
対義語
- 売られた喧嘩は買う
- 一人相撲を取る