ことわざ辞典

石を投げて手を隠す

読み方

いしを なげて てを かくす

意味

他人に害を与えたり、困らせたりする行為をしておきながら、自分がしたことを隠して責任を逃れようとすることのたとえ。特に、陰で中傷・妨害をし、表向きは無関係な顔をするような卑怯な態度をいう。

由来

成立した正確な時代や特定の出典は明らかではない。石を人に投げつけた者が、すぐに手を隠して自分ではないように装う姿を、悪事をして責任を逃れる人の行動にたとえた表現である。近世以降のことわざとして定着したとされる。

備考

実際に石を投げる意味より、陰で害を加えて責任を隠す比喩として使う。相手の卑怯さを強く非難する表現なので、直接本人に使う際は注意が必要。

例文

  • 匿名で悪口を書き込んでおいて、石を投げて手を隠すようなことはしてはいけない。
  • 彼は会議の前に根も葉もないうわさを流したのに、当日は石を投げて手を隠すように黙っていた。
  • 人を困らせておきながら関係ないふりをするなんて、石を投げて手を隠す行為だ。
  • 責任の所在を曖昧にして部下だけを責めるのは、石を投げて手を隠すのと同じだ。
  • 意見があるなら陰で妨害せず、石を投げて手を隠すようなまねはやめて正面から話してほしい。

類義語

  • 陰で人を傷つける
  • 知らぬ顔をする
  • 陰で人を陥れる
  • 隠れて悪事を働く

対義語

  • 正々堂々とする
  • 責任を取る
  • 身元を明かす