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礼は庶人に下らず刑は大夫に上らず

読み方

れい は しょじん に くだらず けい は たいふ に のぼらず

意味

礼法・儀礼の細かな規則は庶民にまで及ばず、一方で刑罰は身分の高い大夫には適用されない、という意味。古代の身分制度では、身分によって守るべき規範や受ける処罰が異なっていたことを表す。現代では、法や制度の不平等を批判的に説明する際にも用いられる。

由来

中国の儒教経典『礼記(らいき)』の「曲礼上」にある「礼不下庶人、刑不上大夫」に基づく句。『礼記』は前漢から後漢ごろ(おおむね紀元前1世紀〜紀元1世紀ごろ)に編纂・成立したとされる。古代中国の身分秩序において、庶民には複雑な礼法を課さず、上級貴族・官人である大夫には通常の刑罰を直接加えないという考え方を述べたもの。

備考

古代中国の身分制を示す句であり、現代の価値観として不平等を肯定する表現ではない。「大夫」は古代中国の高位の官人・貴族を指す。日常会話より、歴史・政治・社会制度を論じる文脈で使われる。

例文

  • 古代社会には「礼は庶人に下らず刑は大夫に上らず」という発想があり、身分によって法の扱いが異なった。
  • 特権階級だけが責任を免れる状況を批判して、彼は「礼は庶人に下らず刑は大夫に上らずのようだ」と述べた。
  • 現代の法の下の平等は、「礼は庶人に下らず刑は大夫に上らず」とされていた身分社会への反省ともいえる。

類義語

  • 礼不下庶人、刑不上大夫
  • 刑は大夫に上らず

対義語

  • 法の下の平等
  • 万人は法の下に平等

このことわざに使われている漢字