ことわざ辞典

禍を転じて福となす

読み方

わざわいを てんじて ふくと なす

意味

起きてしまった災難や失敗を、そのまま不幸として終わらせず、工夫や努力によってかえってよい結果・幸福につなげること。困難な状況を有利な機会へ変えるという前向きな考え方を表す。

由来

中国の戦国時代(紀元前5~3世紀ごろ)の策士たちの言行をまとめた『戦国策』の「燕策」にある、「聖人転禍而為福、因敗而為功(聖人は禍を転じて福となし、敗によりて功となす)」に由来するとされる。日本で現在の形としていつ定着したかは明確ではない。

備考

「禍」は災難・不幸、「福」は幸福・幸運を意味する。単に偶然よい結果になる場合よりも、当事者が努力や工夫によって不利な状況を好転させる文脈で用いることが多い。

例文

  • 工場の火災で生産が止まったが、この機会に設備を一新し、まさに禍を転じて福となした。
  • 落選は悔しかったものの、作品を見直す契機になった。禍を転じて福となすつもりで次回に挑戦する。
  • 旅行中の雨で予定は変わったが、地元の美術館をゆっくり見学できたので、禍を転じて福となした一日だった。
  • 会社は苦情を受けた後、サービスを改善して利用者を増やした。禍を転じて福となす好例だ。
  • 失敗を恐れるだけではなく、禍を転じて福となす知恵を身につけることが大切だ。

類義語

対義語