ことわざ辞典

禍福は糾える縄の如し

読み方

かふく は あざなえる なわ の ごとし

意味

幸福と不幸は、より合わせた縄のように複雑に絡み合っており、いつまでも同じ状態ではなく、互いに移り変わるという意味。今の不幸が後の幸福につながることも、幸福が不幸に転じることもあるため、一時の出来事に過度に喜んだり悲しんだりすべきではないという教えを含む。

由来

中国・前漢の歴史書『史記』の「南越列伝」に見られる「禍福は糾纆(きゅうぼく)の如し」という表現に由来するとされる。「糾える」は縄をより合わせること、「纆」は太い縄を指す。『史記』は司馬遷によって紀元前1世紀ごろ(前漢時代)に編纂された。

備考

「糾える」は「綯える」とも書く。一般には、幸不幸が交互に訪れたり、表裏一体だったりすることをいう。相手の不幸を軽く扱う場面では使わないほうがよい。

例文

  • 事業が失敗したおかげで新しい仕事に出会えた。禍福は糾える縄の如しということだ。
  • 昇進を喜んでいたら転勤が決まったが、禍福は糾える縄の如しなので、先のことは分からない。
  • 大きなけがで試合に出られなかったが、その期間に勉強して資格を取れた。まさに禍福は糾える縄の如しだ。
  • 今はつらい状況でも、禍福は糾える縄の如しと言うから、希望を失わずに進もう。
  • 宝くじに当たっても浮かれすぎないほうがよい。禍福は糾える縄の如しである。

類義語