秋の鹿は笛に寄る
読み方
あき の しか は ふえ に よる意味
秋の繁殖期の雄鹿は雌鹿を求めているため、雌鹿の鳴き声に似せた笛の音を聞くと近寄ってくることから、恋愛や色欲に心を奪われている人は、誘惑にたやすく乗ってしまうことのたとえ。由来
鹿は秋に繁殖期を迎え、雄鹿が雌鹿を求めて鳴く習性を利用した狩猟に由来するとされる。雌鹿の声に似せて鹿笛を吹くと雄鹿が寄ってくる、という観察が比喩になったもの。正確な初出年は不明だが、江戸時代に成立・普及した京(上方)いろはかるたの「あ」の札としても知られる。備考
恋愛・色欲にからむ「誘惑に弱い」という意味で用いる、やや古風なことわざ。相手を軽率・好色だと評する響きがあり、現代では使用場面に配慮が必要。例文
- 彼は相手の甘い言葉をすぐに信じてしまう。まさに秋の鹿は笛に寄るだ。
- 恋愛に夢中の友人へ、秋の鹿は笛に寄るというから、相手の本心をよく見極めるよう忠告した。
- 詐欺師は寂しさを抱えた人を狙う。秋の鹿は笛に寄るとはいえ、冷静さを失ってはいけない。
- 彼女から食事に誘われただけで高価な贈り物を買うとは、秋の鹿は笛に寄るようなものだ。
- 物語では、美女の誘いに簡単に応じる若者を、秋の鹿は笛に寄ると表現している。
類義語
- 恋は盲目
- 恋は思案のほか
- 色に迷う