窮すれば通ず
読み方
きゅうすれば つうず意味
物事が行き詰まって極限の状態になると、かえって変化や工夫が生まれ、解決への道が開けるということ。苦しい状況に追い込まれることで、人は知恵をしぼり、活路を見いだせる場合があるという教え。由来
中国古典『易経(えききょう)』の「繋辞下伝(けいじげでん)」にある「窮すれば変じ、変ずれば通ず、通ずれば久し」に由来する。成立は中国・周代から戦国時代にかけて(紀元前1千年紀頃)とされるが、正確な成立年は不明。「行き詰まりは変化を生み、変化すれば道が通じる」という思想の一部が、日本でことわざとして定着した。備考
苦境に陥れば必ず成功する、という保証を表す言葉ではない。行き詰まりを機に発想や方法を変えることの大切さを述べる際に用いる。原典では「窮すれば変ず」と続けて引用されることも多い。例文
- 資金繰りが苦しくなったため、経費の見直しと新商品の開発を進めた。まさに窮すれば通ずで、会社は立ち直った。
- 締め切り直前まで案がまとまらなかったが、窮すれば通ずというように、最後に良い企画を思いついた。
- 災害で店を閉めざるを得なかったが、オンライン販売を始めたことで新たな客層を得た。窮すれば通ずとはこのことだ。
- 何度も実験に失敗した研究者は、窮すれば通ずの気持ちで条件を変え、ついに成功した。
- 困難な状況だからといって諦めるな。窮すれば通ずという言葉もあるように、考え抜けば解決策が見つかるかもしれない。
類義語
- 窮すれば変ず
- 窮余の一策
- 苦境に立てば知恵が出る
対義語
- 万事休す
- 打つ手がない
- 窮すれば濫す