ことわざ辞典

精神一到何事か成らざらん

読み方

せいしん いっとう なにごと か ならざらん

意味

心を一つのことに集中して全力を尽くせば、どんな難しいことでも成し遂げられないはずはない、という意味。強い意志と専念の大切さを説く言葉で、努力や勉学、修行、仕事などで励ましとして使われる。

由来

中国・南宋の儒学者、朱熹(朱子)の言行録『朱子語類』に見える「陽気発処、金石亦透、精神一到、何事不成」に由来するとされる。成立は朱熹没後に門人が編んだ書で、13世紀前半ごろ。日本では漢文訓読を通じて広まり、ことわざとして定着した。

備考

やや文語的・格調高い表現で、日常会話より訓示、スピーチ、文章で用いられやすい。「か」は反語で、「成らないことがあろうか、いやない」の意。

例文

  • 受験勉強は長く苦しいが、精神一到何事か成らざらんの気持ちで毎日机に向かった。
  • 彼女は未経験からプログラミングを学び、精神一到何事か成らざらんを体現するように難関資格に合格した。
  • 新しい事業は失敗続きだったが、社長は精神一到何事か成らざらんと言って社員を励ました。
  • 師匠は弟子に、精神一到何事か成らざらん、技は才能よりも一心に磨き続けることが大切だと教えた。
  • 最初は無理だと思った海外公演も、全員が精神一到何事か成らざらんの覚悟で準備した結果、成功を収めた。

類義語

対義語