ことわざ辞典

細工は流々仕上げを御覧じろ

読み方

さいく は りゅうりゅう しあげ を ごろうじろ

意味

準備・手順・仕掛けはすでにうまく進んでいるので、あとは完成した結果を見てほしい、という意味。自信をもって相手に結末を待たせるときにいう。計画や策略が着々と進んでいることを、やや芝居がかった調子で表す場合もある。

由来

「細工」は本来、物を作るための細かな作業を指し、転じて計画・仕掛け・策略もいう。「流々」は物事の運びや手順が順調である意。「細工の工程は首尾よく進んでいる。完成を見れば分かる」という職人のような言い方から生まれた表現とされる。江戸時代(おおむね18~19世紀)には芝居や浄瑠璃を思わせる古風な言い回しとして用いられ、初出を一つに特定することは難しい。

備考

「御覧じろ」は「御覧」の古風な命令表現。現代では日常会話よりも、芝居がかった自信やユーモアを込めて使われる。「細工」には策略・たくらみの含みが出ることもある。

例文

  • 新作映画の準備は万全だ。細工は流々仕上げを御覧じろと、監督は公開日を待った。
  • 彼は取引先への提案資料を仕上げながら、「細工は流々仕上げを御覧じろです」と自信ありげに言った。
  • 舞台装置の仕込みを終えた職人は、細工は流々仕上げを御覧じろ、と客席に向かって笑った。
  • 犯人をおびき出す準備は整っている。細工は流々仕上げを御覧じろ、と刑事は仲間に告げた。
  • 細部の調整はまだ必要だが、基本設計はできた。細工は流々仕上げを御覧じろという気持ちで完成を目指そう。

類義語

対義語