ことわざ辞典

芋の煮えたも御存じない

読み方

いも の にえた も ごぞんじない

意味

世間の事情や身の回りで起きているごく普通のことさえ、まったく知らないこと。また、そのように世間知らずで無知な人を、あざけったり皮肉ったりしていう言葉。文字どおりには「芋が煮えたことさえ知らない」の意である。

由来

日常的な食べ物である芋が煮えたという、ごく身近で分かりやすい出来事さえ知らない、というたとえから生まれた表現である。特定の作者や成立年は明らかでないが、近世(江戸時代)から見られる口語的な言い回しとされる。「お芋の煮えたも御存じない」ともいう。

備考

相手を「無知」「世間知らず」と強く見下す響きがあるため、本人に直接使うのは避けるのが無難。現代ではやや古風な表現で、「お芋の煮えたも御存じない」と丁寧語を含む形でも用いる。

例文

  • 彼は社会に出た経験がなく、世の中の仕組みについては芋の煮えたも御存じない。
  • 相手を芋の煮えたも御存じない人扱いするのは、失礼な言い方だ。
  • 政治や経済の話になると、私は芋の煮えたも御存じないので、まず基本から勉強したい。
  • 祖父は、町の事情を何も知らない若者を見て、「芋の煮えたも御存じない」と苦笑した。
  • 新任の彼女は業界の慣習については芋の煮えたも御存じない状態だったが、熱心に学んでいた。

類義語

対義語

  • 海千山千
  • 世故にたける
  • 世間に通じる
  • 事情通