花は桜木人は武士
読み方
はな は さくらぎ ひと は ぶし意味
花の中では桜が最もすぐれ、人の中では武士が最も立派である、という意味。桜の華やかさ・潔い散り際と、武士に求められた勇気・忠義・気概をたたえた表現である。現在は、ある種類の中で最も代表的・理想的なものを挙げる際にも用いられる。由来
成立した正確な年代や最初の出典は明確ではない。武士を理想的な人物像として尊ぶ価値観を背景に生まれ、江戸時代(17~19世紀)にはことわざとして広く定着したとされる。「魚は鯛、花は桜」など、各分野で最上とされるものを列挙する言い回しとも関係がある。備考
武士を最高の人間像とみなす前近代的な価値観を含む表現である。現代では文字どおりに人の優劣を決める意味より、桜や武士の美意識・心意気を表す引用として使われることが多い。例文
- 祖父は、潔く散る桜と武士の心意気を重ねて、「花は桜木、人は武士」とよく口にしていた。
- 時代劇の解説者は、「花は桜木、人は武士」ということわざには、江戸時代の武士観が表れていると説明した。
- 彼は責任から逃げずに任務を果たしたので、周囲から「花は桜木、人は武士の気概だ」と称賛された。
- 桜まつりの会場には、「花は桜木、人は武士」と書かれたのぼりが立っていた。
- 現代では武士という身分はないが、「花は桜木、人は武士」は理想の生き方を語る表現として使われることがある。
類義語
- 花は桜木、男は武士
- 魚は鯛、花は桜
- 柱は檜、魚は鯛、花は桜木、人は武士