ことわざ辞典

苦も楽も時のうち

読み方

くも らくも ときの うち

意味

苦しい出来事も楽しい出来事も、長く続くものではなく、時がたてば過ぎ去っていくということ。人生の苦楽はいずれも一時的なものであるから、苦しい時にも絶望しすぎず、楽しい時にもおごらずに過ごすべきだという教え。

由来

「時のうち」は「時がたつ間に」「時の経過の中で」という意味。苦しみも楽しみも月日とともに移り変わるという人生観を表した、古くから伝わることわざである。特定の作者や初出の文献、正確な成立時期は不明。

備考

苦しみが必ずすぐ解決するという意味ではなく、感情や状況は時とともに変化するという趣旨。慰めや人生を振り返る場面で用いる。

例文

  • 受験に失敗した悔しさも、今ではよい経験になった。苦も楽も時のうちということだ。
  • 子育てで眠れない毎日もあったが、子どもが成長すると懐かしく感じる。まさに苦も楽も時のうちだ。
  • 会社の業績が悪くて苦しい時期だが、苦も楽も時のうちと思って、できることを続けよう。
  • 優勝して大喜びしていた選手も、翌年には次の課題に向き合っていた。苦も楽も時のうちである。
  • 祖父はつらい戦後の暮らしを振り返り、『苦も楽も時のうちだよ』と穏やかに話した。

類義語