蓼食う虫も好き好き
読み方
たで くう むし も すきずき意味
人の好みや感じ方は一様ではなく、それぞれ異なるというたとえ。多くの人には苦くて好まれにくい蓼を食べる虫もいることから、他人には理解しにくい好みであっても、その人にとっては魅力があることをいう。由来
苦味の強い植物である蓼を食べる虫がいることに基づくたとえ。江戸時代前期、17世紀のことわざ集・俳諧書である松江重頼『毛吹草(けふきぐさ)』(寛永年間、1638年刊とされる)などに見られるとされ、古くから人の好みの多様さを表す表現として用いられてきた。備考
「蓼」は水辺などに生える、辛味・苦味のある植物。相手の趣味を否定せず、多様な好みを認める文脈で使う。ただし、言い方によっては相手の好みをからかう響きになることがある。例文
- 彼はとても辛い料理が大好きだが、蓼食う虫も好き好きというから、好みは人それぞれだ。
- あの独特な色の服が好きなの? 蓼食う虫も好き好きとはいうけれど、私は着る勇気がない。
- 蓼食う虫も好き好きで、評判の悪い映画にも熱心なファンがいる。
- 二人の趣味がまったく合わなくても不思議ではない。蓼食う虫も好き好きだ。
- その香りを苦手にする人もいる一方で愛好家も多い。まさに蓼食う虫も好き好きである。
類義語
- 十人十色
- 人それぞれ
- 嗜好は人それぞれ
- 千差万別
対義語
- 右へ倣え
- 付和雷同