ことわざ辞典

蟹は甲羅に似せて穴を掘る

読み方

かには こうらに にせて あなを ほる

意味

人は、自分の能力・地位・収入・境遇などに見合ったことをするものだ、または見合った範囲で行動すべきだというたとえ。蟹が自分の甲羅の大きさに合う穴を掘ることになぞらえている。無理に背伸びをしたり、分不相応なことをしたりしないという意味で用いる。

由来

蟹が自分の体、特に甲羅の大きさに見合う穴を掘るという観察に基づくたとえである。人も自分の「分」(能力・身分・財力など)に応じて行動するという教訓を表す。正確な成立年や最初の出典は明確ではなく、古くから口承されてきたことわざと考えられる。

備考

能力や財力に見合う行動を勧める表現。現代では、相手の挑戦を抑えたり身分差を固定したりするように聞こえる場合もあるため、使う相手や文脈には配慮が必要。

例文

  • 限られた資金で事業を始めるなら、蟹は甲羅に似せて穴を掘るというように、まずは小規模に始めるのがよい。
  • 彼は収入に見合った住まいを選んだ。蟹は甲羅に似せて穴を掘るという考え方を大切にしているのだ。
  • 予算を無視した企画は長続きしない。蟹は甲羅に似せて穴を掘ることを忘れてはいけない。
  • 経験の少ないうちは、自分の力量に合う仕事から着実に取り組もう。蟹は甲羅に似せて穴を掘るということだ。
  • 町の規模に合った祭りにしたのは、蟹は甲羅に似せて穴を掘るという先人の知恵に従ったためだ。

類義語

対義語

  • 身の程知らず
  • 分不相応
  • 大風呂敷を広げる