行き倒れも宿の縁
読み方
いきだおれ も やど の えん意味
旅の途中で行き倒れになった人と宿屋とのような、偶然で一時的な関わりであっても縁は縁であるということ。人との出会いやつながりを軽んじず、大切にすべきだという教え。また、偶然関わった相手にも情けをかけるべきだという意味で用いる。由来
行き倒れとは、旅の途中で病気・疲労・飢えなどにより倒れ、動けなくなること、またはその人をいう。昔は旅先で倒れた人を、見つけた宿屋や土地の人が世話したり、亡くなった場合に葬ったりすることがあった。そのような偶然の関わりも「宿の縁」と捉えた表現である。正確な成立年は不明だが、近世(江戸時代)以降に広まったとされる。備考
「行き倒れ」は現代では深刻な状況を連想させる語であり、日常会話では比喩的に「偶然の出会いも大切にする」という意味で使われることが多い。実際の緊急事態では、まず警察・救急へ連絡する。例文
- 転校初日に隣の席になったのも行き倒れも宿の縁だ。困っているなら、学校のことをいろいろ教えてあげよう。
- 出張先で偶然知り合った取引先の人だが、行き倒れも宿の縁というし、この機会を大切にしたい。
- 旅行中に道を尋ねてきた人を案内した。行き倒れも宿の縁と思い、できる範囲で親切にした。