豆腐に鎹
読み方
とうふ に かすがい意味
相手に働きかけても少しも手応えがなく、効き目や反応がないことのたとえ。木材をつなぐための金具である「鎹」を、やわらかい豆腐に打ち込んでも固定できず役に立たないことからいう。説得や注意をしても相手が聞き入れない場合などに用いる。由来
「鎹(かすがい)」は、両端が折れ曲がった、木材などをつなぎ留めるための金具である。それを非常にやわらかい豆腐に打っても、つなぎ留める効果は得られないという見立てから生まれたたとえ。「糠に釘」「暖簾に腕押し」と同類の表現である。成立した正確な年代・初出資料は明確ではないが、近世以降に広まった口語的なことわざと考えられる。備考
「鎹」は日常ではあまり使わない語で、「かすがい」と読む。相手の無反応や、働きかけが無効であることをやや嘆く調子で表す。相手を直接非難する響きがあるため、対人場面では用法に注意する。例文
- 何度注意しても彼は遅刻をやめない。まったく豆腐に鎹だ。
- その営業担当者に値下げを頼んでも、会社の方針が固いので豆腐に鎹だった。
- 子どもに片づけなさいと言っても、ゲームに夢中で豆腐に鎹だ。
- 根拠のないうわさを信じ込んだ人を説得しようとしたが、豆腐に鎹で終わった。
- 相手が聞く気を持っていないなら、いくら説明しても豆腐に鎹になりかねない。
類義語
対義語
- 手応えがある
- 効果てきめん
- 石に立つ矢