ことわざ辞典

貧乏暇なし

読み方

びんぼう は ひま なし

意味

貧しい人は生活費を得るために絶えず働かなければならず、ゆっくり休んだり趣味を楽しんだりする時間がない、という意味。単に忙しいことだけでなく、経済的な余裕のなさが時間の余裕のなさにつながることをいう。

由来

江戸時代の「江戸いろはかるた」の「ひ」の札として広く知られるようになったことわざとされる。成立した正確な年は不明だが、いろはかるたが普及した江戸時代中期から後期(18世紀ごろ)には定着していたと考えられる。

備考

自分の多忙さを自嘲気味に述べるほか、他人の苦労を表す際にも使う。「貧乏な人は怠けている」という意味ではなく、生活のために働き続ける状況を指す。

例文

  • 家賃を払うために昼も夜も働いていて、まさに貧乏暇なしだ。
  • 副業まで始めたので休日もなく、貧乏暇なしの毎日を送っている。
  • 「旅行に行く時間はないの?」と聞かれたが、子育てと仕事で貧乏暇なしだよ。
  • 店を開いたばかりのころは資金に余裕がなく、夫婦二人で貧乏暇なしに働いた。
  • 貧乏暇なしとはいうものの、体を壊さないように休息も取るべきだ。

類義語

  • 生業に追われる
  • 生活に追われる
  • 日々の暮らしに追われる

対義語

  • 金持ち暇あり
  • 富貴閑人