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買いは家まで、売りは命まで

読み方

かい は いえ まで、うり は いのち まで

意味

相場の格言。買い(現物を買う取引)で被る損失は、最悪でも投じた財産・家を失う程度に限られるのに対し、売り、とくに空売りは価格が上がり続ければ損失に上限がなく、命に及ぶほどの破滅的な損害になりうる、という意味。相場で安易に売り向かう危険性を強く戒める表現である。

由来

成立した正確な年・作者・初出は不明である。近世から近代にかけて発達した米相場・株式相場などの取引の世界で伝えられてきた相場格言とされる。値下がりを見込んで先に売る「空売り」は、相場が上昇した場合に損失が際限なく膨らみ得ることから、「買い」より危険だという経験則を、「家」「命」という強い比喩で表した。

備考

「売り」は、保有株を売る通常の売却一般ではなく、主に空売りを指す。現代では証拠金制度や強制決済などがあるが、損失が大きくなり得るという警句として用いられる。家や命を失うというのは誇張を含む比喩。

例文

  • 相場が高すぎると思っても、根拠なく空売りするのは危険だ。「買いは家まで、売りは命まで」という格言もある。
  • 信用取引の注意点を説明した講師は、「買いは家まで、売りは命まで」と言って、空売りの損失リスクを強調した。
  • 急騰中の銘柄に売り向かおうとする友人を、私は「買いは家まで、売りは命まで、というくらいだから慎重に」と止めた。

類義語

このことわざに使われている漢字