買い手は鬼、売り手は仏
読み方
かいて は おに、 うりて は ほとけ意味
商売では、仕入れをする際には鬼のように厳しく品物の品質や値段を見極め、少しでも有利に買うべきである。一方、品物を売る際には仏のように親切で誠実に客に接するべきだ、という商人の心得。由来
明確な初出や成立年は不詳です。江戸時代以降、商人の間で伝えられてきた商売の心得とされます。仕入れでは損をしないよう厳格に交渉し、販売では客に温かく誠実に応対するという、売買における態度の対照を「鬼」と「仏」で表した言葉です。備考
現代では、買い手をむやみに値切る人、売り手を一方的にへりくだる人という意味ではない。取引相手への敬意を前提に、仕入れでは慎重さ、販売では親切さを大切にする教えとして用いる。例文
- 店主は仕入れ先との価格交渉では細部まで確認する。まさに「買い手は鬼、売り手は仏」だ。
- 祖父は、良い商人になるには「買い手は鬼、売り手は仏」を忘れるなと教えてくれた。
- 原価を厳しく見極める一方で、来店客には丁寧に接するという彼の姿勢は、「買い手は鬼、売り手は仏」そのものだ。
類義語
- 三方よし
- 売り手よし買い手よし世間よし