賊を擒うるには先ず王を擒え
読み方
ぞくを とらうるには まず おうを とらえ意味
敵の集団を制圧しようとするなら、末端の者を一人ずつ相手にするより、まず首領・中心人物を捕らえるのが効果的だということ。問題を解決する際には、表面的な現象ではなく、その根本原因や中心となる人物・要所を押さえるべきだというたとえ。由来
中国・唐代の詩人、杜甫(712~770)の詩「前出塞(ぜんしゅつさい)」にある「擒賊先擒王(賊を擒うるには先ず王を擒え)」に由来する。詩は唐代の8世紀中頃(天宝年間、751年頃とされる)に作られたと考えられている。「擒」は「捕らえる」の意。日本では漢文訓読の形でことわざとして定着した。備考
「王」は国王に限らず、盗賊団などの首領・中心人物を指す。現代では犯罪組織や問題解決の文脈でも使うが、人を「賊」とみなす強い表現なので、相手への配慮が必要。例文
- 不正な取引の全容を解明するには、賊を擒うるには先ず王を擒えというように、組織の指示役を特定する必要がある。
- システム障害への対応では、個別のエラーを追うだけでなく、賊を擒うるには先ず王を擒えの考え方で、根本原因を調べた。
- 相手チームの攻撃を止めるには、賊を擒うるには先ず王を擒えと、司令塔である選手を徹底してマークした。
類義語
- 将を射んと欲すれば先ず馬を射よ
- 射人先射馬、擒賊先擒王
- 敵の大将を討つ