農は時なり
読み方
のう は とき なり意味
農業では、種まき・田植え・収穫などを、その土地の気候や季節に合った時期に行うことが最も重要であるという意味。作業の時機を逃すと、どれほど手間や技術を尽くしてもよい収穫を得にくいことをいう。転じて、物事には最も適したタイミングがあることにも用いる。由来
古くから伝わる農事に関することわざで、定型句としての正確な初出や成立年は明らかではない。季節の変化に従って耕作する日本の農業経験から生まれた表現とされる。近世には、宮崎安貞の農書『農業全書』(元禄10年、1697年)などに見られる、農作業では時節を守るべきだという考え方とも通じる。備考
主に農作業の適期の重要性を説くことわざ。比喩的に、仕事・商売・学習などでも「好機を逃さない」という意味で使える。類似句の「農は時、商は才、工は巧」と並べていわれることもある。例文
- 田植えは適期を逃すと収量に響く。まさに農は時なりだ。
- 今年は春の訪れが早いので、農は時なりを心に留めて種まきを早めた。
- 新商品の発売も農は時なりで、需要が高まる時期を見極める必要がある。
類義語
- 農時を失うべからず
- 農は暦日を用いず
- 適時適作
- 好機を逸するな