ことわざ辞典

過ぎたるは及ばざるがごとし

読み方

すぎたる は およばざる が ごとし

意味

程度を超えてやり過ぎることは、足りないことと同じように望ましくない、という意味。何事にも適度な加減が大切であり、過剰も不足もともに失敗や害につながることを戒める言葉。

由来

中国の儒教の経典『論語』「先進」篇にある孔子の言葉「過猶不及(過ぎたるはなお及ばざるがごとし)」に由来する。子貢が弟子の子張と子夏の優劣を尋ねた際、孔子が「一方は行き過ぎ、もう一方は足りない。行き過ぎることは足りないことと同じである」と答えたもの。『論語』は春秋時代の孔子(紀元前551~前479年)の言行を、紀元前5~4世紀頃に弟子たちが編んだとされる。

備考

「過ぎたる」は程度を超えること、「及ばざる」は不足することを指す。原典に近い形として「過ぎたるは猶及ばざるが如し」ともいう。過度な努力・心配・節約などをたしなめる際によく用いる。

例文

  • 健康のためとはいえ、運動も過ぎたるは及ばざるがごとしで、無理をすれば体を壊してしまう。
  • 細部まで確認するのは大切だが、過ぎたるは及ばざるがごとしで、確認に時間をかけ過ぎて締切に遅れては本末転倒だ。
  • 子どもを心配する親心は分かるが、干渉が強過ぎるのは過ぎたるは及ばざるがごとしだ。
  • 節約は必要でも、食費まで極端に切り詰めるのは過ぎたるは及ばざるがごとしと言える。
  • 会議では慎重な議論が必要だが、過ぎたるは及ばざるがごとしで、結論を先延ばしにし続けるべきではない。

類義語

  • 過猶不及
  • 中庸を得る
  • ほどを知る