ことわざ辞典

過ちては改むるに憚ることなかれ

読み方

あやまちては あらたむるに はばかること なかれ

意味

失敗や誤りに気づいたなら、世間体や恥、ためらいなどを理由にして訂正することをためらってはならない、という教え。過ちそのものよりも、過ちを認めず改めないことのほうが問題だという考えを表す。

由来

中国の古典『論語』の「学而」篇にある孔子の言葉「過則勿憚改(過てば則ち改むるに憚ること勿れ)」に由来する。『論語』は、孔子(紀元前551年頃~紀元前479年)の言行を弟子たちがまとめた書で、紀元前5~4世紀頃に成立したと考えられている。日本では漢文の訓読として「過ちては改むるに憚ることなかれ」と広まった。

備考

「憚る」は「遠慮してためらう」の意。古風で格調高い表現のため、日常会話よりも訓戒、文章、スピーチなどで用いられる。「過ちては改むるに憚ること勿れ」とも書く。

例文

  • 会計の計算ミスに気づいたので、過ちては改むるに憚ることなかれと考え、すぐに上司へ報告して修正した。
  • 一度決めた方針でも、状況に合わないなら見直すべきだ。過ちては改むるに憚ることなかれ、である。
  • 彼は自分の誤解を皆の前で認めて謝った。過ちては改むるに憚ることなかれを実践した立派な態度だ。
  • 子どもには、失敗を隠すよりも、過ちては改むるに憚ることなかれという気持ちを大切にしてほしい。
  • 制度に不備があった以上、批判を恐れず改正するのがよい。過ちては改むるに憚ることなかれという。

類義語

  • 過ちて改めざる、これを過ちという
  • 過ちを改むるに憚ることなかれ
  • 過ちを改めれば、それは過ちではない

対義語

  • 過ちを改めない
  • 過ちを隠す
  • 頑迷固陋