金があれば仏も面を変える
読み方
かね が あれば ほとけ も おもて を かえる意味
金の力は非常に大きく、慈悲深く欲のないはずの仏でさえ、金を前にすると態度や顔つきを変える、という意味。金銭があれば人の心や扱いまで変えてしまうという、金の力への皮肉や批判を込めていう。由来
特定の作者・典拠や正確な成立年は明らかではない。仏を、慈悲深く世俗的な欲から離れた存在の代表として置き、それさえも金によって「面を変える」と誇張して、金銭の強い影響力を表したことわざである。近世以降に広く用いられてきた表現とされる。備考
「面」は顔つき・表情のこと。金銭の力や、人が利益によって態度を変えることを批判的・皮肉に述べる場合が多い。仏教の教義そのものを説明する表現ではない。例文
- 寄付の話になった途端に担当者の応対が丁重になったので、父は「金があれば仏も面を変えるとはこのことだ」と苦笑した。
- 普段は相手にしなかった会社が、大口の契約が見込めると分かると急に訪問してきた。まさに金があれば仏も面を変えるだ。
- 金があれば仏も面を変えるというが、金額だけで人を判断するような商売はしたくない。
類義語
- 地獄の沙汰も金次第
- 金の力は鬼をもひしぐ
- 銭ある時は鬼をも使う
対義語
- 清貧に安んずる
- 金で買えないものもある