金がなくては仏も拝めぬ
読み方
かね が なくては ほとけ も おがめぬ意味
お金がなければ、仏に供え物をしたり寺へ参詣したりすることさえ難しいという意味。信仰や理想のための行動であっても、現実には何をするにもある程度の金銭が必要であることをいう。由来
仏を拝む際には、寺まで行く費用や賽銭・供物などの金銭が必要になるという、庶民の生活感覚から生まれたことわざである。正確な成立年や初出は不詳だが、仏教が生活に深く根付いた近世以前から用いられてきた表現と考えられる。備考
金銭の必要性を現実的・やや皮肉に強調する言い方。「仏」を信仰そのものではなく、参詣や供養などの行為の象徴として用いる。相手の信心を否定する場面では失礼になり得る。例文
- 旅行に行きたくても交通費が出せない。金がなくては仏も拝めぬ、まずは貯金しよう。
- 事業を始めるには志だけでは足りない。金がなくては仏も拝めぬというように、資金の準備が必要だ。
- 寄付をしたい気持ちはあるが、今月は生活費で精いっぱいだ。金がなくては仏も拝めぬとはこのことだ。
類義語
- 地獄の沙汰も金次第
- 金のない者は仏も拝めぬ
- 世の中は金次第
対義語
- 足るを知る
- 清貧に安んずる