金持ちのけち、貧乏人の見栄
読み方
かねもち の けち、びんぼうにん の みえ意味
金持ちは金を減らすことを嫌って意外にけちになりやすく、貧乏な人は生活に余裕がなくても体面を保とうとして見栄を張りやすい、という人間や世間への皮肉を込めたことわざ。実際の経済状態と、金の使い方・他人への見せ方が必ずしも一致しないことをいう。由来
成立した正確な年代や初出は不詳である。金銭に対する人々の態度を観察し、富裕な者の吝嗇と、困窮した者が世間体のためにする虚飾とを対照させた、庶民的な世評・風刺から生まれた表現と考えられる。特定の歴史的事件や作者に由来することわざではない。備考
富裕層や経済的に苦しい人を固定観念で語る、皮肉の強い表現である。特定の人を非難したり、現代の社会状況を単純化したりする用途には注意が必要。例文
- 必要な設備まで削ろうとする社長を見て、同僚は「金持ちのけち、貧乏人の見栄というけれど、まさにそうかもしれない」と苦笑した。
- 生活費に余裕がないのに高価な品を買ってしまうのは、金持ちのけち、貧乏人の見栄という言葉を思わせる。
- このことわざは、金持ちも貧乏人も一括りにはできないが、世間体と金銭感覚の複雑さをよく表している。
類義語
- 痩せ我慢
- 見栄を張る
- 吝嗇(りんしょく)
- 借金しても見栄を張れ