ことわざ辞典

闇夜の烏

読み方

やみよ の からす

意味

暗い夜には黒い烏の姿が見分けられないこと。そこから、周囲の状況が暗かったり情報が不足したりして、物事や人の区別・実態がまったくわからない状態をいう。

由来

黒い烏が月明かりもない闇夜では見えなくなるという、身近な自然観察に基づくたとえ。正確な初出や成立時期は明確ではないが、近世以前から、暗くて物の見分けがつかないことの比喩として用いられてきたとされる。

備考

実際に見えない様子だけでなく、情報不足で実態や区別がわからない状況にも用いる。人そのものを否定する表現ではなく、「判別不能である」ことに重点がある。

例文

  • 停電で街灯も消えた路地は闇夜の烏で、相手の顔さえ確認できなかった。
  • 資料がほとんど残っていないため、その計画の実態は闇夜の烏だ。
  • 候補者の情報が少なすぎて、有権者にとっては闇夜の烏のような選挙になっている。
  • 霧と暗闇に包まれた海では、遠くの船影は闇夜の烏で見分けがつかない。
  • 匿名の投稿ばかりでは、誰が責任者なのか闇夜の烏である。

類義語

対義語

  • 一目瞭然
  • 白日の下にさらす
  • 明明白白