ことわざ辞典

陰陽師身の上知らず

読み方

おんみょうじ みのうえ しらず

意味

他人の運勢や事情は占ったり判断したりできる陰陽師でも、自分自身の身の上や運命は分からないということ。転じて、人のことはよく見えるのに、自分の欠点・危険・将来については案外気づかないことのたとえ。

由来

陰陽師は古代律令制の陰陽寮に属し、平安時代ごろから占い・暦・吉凶判断を行った職である。その陰陽師でさえ自分の運命は占い切れない、という逆説から生まれた言い方。ことわざとしての成立年は不詳で、近世以前の民間の言い回しと考えられる。

備考

「易者身の上知らず」と同趣旨で、日常会話ではこちらの方が古風・硬め。相手に直接言うと皮肉に聞こえるため注意。

例文

  • 占い師として評判の彼が自分の結婚問題で迷っているとは、まさに陰陽師身の上知らずだ。
  • 経営コンサルタントなのに自社の赤字に気づかなかったなんて、陰陽師身の上知らずと言われても仕方がない。
  • 友人の恋愛相談には鋭い助言をするのに、自分の恋には鈍感なのは陰陽師身の上知らずだね。
  • 健康指導をしている先生が不摂生で倒れたと聞き、陰陽師身の上知らずという言葉を思い出した。
  • 他人の失敗はすぐ分析できるが、自分の弱点は見えにくい。陰陽師身の上知らずにならないよう、時々人に意見を聞くべきだ。

類義語

対義語