頭の上の蠅を追え
読み方
あたま の うえ の はえ を おえ意味
他人のことを心配したり世話を焼いたりする前に、まず自分自身に直接関係する問題や差し迫った困りごとを片づけるべきだ、という意味。自分の身の回りの始末もできていないのに、他人に干渉することを戒める言葉。由来
頭のすぐ上を飛ぶ蠅は、自分にとって最も近く、まず追い払うべき邪魔なものです。その具体的な情景を、自分自身の急務を優先すべきだという教訓にたとえたことわざです。成立した正確な年代・出典は明確ではありませんが、古くから伝わる教訓的な言い回しです。「己の頭の蠅を追え」ともいいます。備考
やや古風で、相手の干渉や不十分な自己管理をたしなめる際に使います。強い言い方になり得るため、目上の人や改まった場面では表現を和らげる配慮が必要です。例文
- 自分の締め切りも守れていないのに同僚の仕事へ口を出すのは、頭の上の蠅を追えという話だ。
- 近所の問題を批判する前に、まず自宅のごみ出しのルールを守ろう。頭の上の蠅を追え、だよ。
- 会社の経営が苦しいのだから、新規事業の心配より頭の上の蠅を追えと、役員は既存事業の立て直しを優先した。
- 人の失敗を笑う前に、自分の準備不足を反省しなさい。頭の上の蠅を追えということだ。
- 弟の世話ばかり焼いて宿題を忘れた彼に、母は『まず頭の上の蠅を追いなさい』と言った。
類義語
- 己の頭の蠅を追え
- 足下の鳥は逃がすな
- まず隗より始めよ
対義語
- 自己犠牲
- 人助けを優先する
- 他人のために尽くす