餓鬼に施し
読み方
がき に ほどこし意味
欲深い人には、いくら物を与えたり親切にしたりしても満足せず、さらに欲しがるため、施しの効果がないことのたとえ。相手の欲望に際限がなく、与えてもきりがない状況をいう。由来
仏教の「餓鬼」に由来する。餓鬼は、生前の強い欲や貪りの報いとして餓鬼道に落ち、常に飢えや渇きに苦しむとされる存在である。餓鬼に食べ物などを施しても、その飢えは満たされないという仏教的な観念から生まれた表現とされる。成立時期は明確ではないが、中世以降に広まったと考えられる。備考
仏教語を背景にもつことわざ。欲深さを批判する比喩であり、相手を直接「餓鬼」と呼ぶ強い言い方になり得るため、対人場面では使用に注意が必要。例文
- 要求を聞くたびに新しい条件を出される。まさに餓鬼に施しで、どこまで応じても終わりがない。
- 彼は昇給してもすぐに次の不満を口にするので、いくら待遇を改善しても餓鬼に施しだ。
- 子どもが欲しがるままにおもちゃを買い与えるのは、餓鬼に施しになりかねない。
- 相手の無理な頼みをすべて引き受けるのではなく、餓鬼に施しにならないよう線引きが必要だ。
- 過剰な値引きを続けても、さらに安さを求められるだけで、餓鬼に施しの状態だった。
類義語
- 欲の熊鷹股裂くる
- 際限なく欲しがる
- 貪欲
対義語
- 足るを知る
- 少欲知足
- 知足安分