ことわざ辞典

馬には乗ってみよ人には添うてみよ

読み方

うま には のってみよ ひと には そうてみよ

意味

馬の良し悪しは実際に乗ってみなければ分からず、人の性格や本当の姿も、実際に親しく付き合ってみなければ分からないというたとえ。外見や評判だけで判断せず、自分で経験して相手を見極めることの大切さをいう。

由来

作者や正確な成立時期、初出の文献は明らかではない。馬が重要な移動・労働手段であった時代の実感をもとに、馬の能力は乗って初めて分かることを、人付き合いにたとえた民間のことわざと考えられる。少なくとも近世(江戸時代)には、同趣旨の表現が広く用いられていたとされる。

備考

「添うて」は「添って」の古い言い方で、ここでは親しく付き添う・交際する意。相手をよく知るには実際の交流が必要だという意味であり、無警戒に他人を信用せよという意味ではない。

例文

  • 採用面接だけでは人柄を十分に判断できない。馬には乗ってみよ人には添うてみよと言うように、しばらく一緒に働いてみることも必要だ。
  • 彼は第一印象では無口だったが、付き合ううちにとても親切な人だと分かった。まさに馬には乗ってみよ人には添うてみよである。
  • うわさだけで新しい取引先を決めず、まず会って話してみよう。馬には乗ってみよ人には添うてみよ、というからね。
  • 娘の友人について心配していたが、実際に会ってみると礼儀正しい人だった。馬には乗ってみよ人には添うてみよだと思った。
  • 新しいチームのメンバーとは、仕事を共にして初めて互いの長所が見えてくる。馬には乗ってみよ人には添うてみよということだ。

類義語

対義語