ことわざ辞典

馬鹿の一つ覚え

読み方

ばか の ひとつおぼえ

意味

一つのことだけを覚え、それを場面や状況を考えずに何度も繰り返すこと。また、知識ややり方が一つしかなく、同じことばかり言ったり行ったりする人を、やや軽蔑的にいうことわざ。

由来

「一つ覚え」は、一度覚えた一つの事柄だけに固執することを表す語です。これに「馬鹿」を付けて、そのような態度を批判的・からかい気味に表したものです。正確な初出年は明らかではありませんが、江戸時代ごろから用いられてきたとされる、庶民的な言い回しです。

備考

「馬鹿」は相手を強く見下す響きがあるため、本人に直接使うと失礼になりやすい表現です。人を批判するより、自分の行動を反省していう場合や、親しい間柄での軽い冗談として用いられます。

例文

  • 彼は会議のたびに経費削減の話しかしない。まるで馬鹿の一つ覚えだ。
  • 失敗を恐れて同じ勉強法だけを続けるのは、馬鹿の一つ覚えになりかねない。
  • 「早く寝なさい」と毎晩言う母の言葉を、子どもは馬鹿の一つ覚えのように感じていた。
  • 流行語を一つ覚えると、彼は馬鹿の一つ覚えで誰にでも使ってしまう。
  • 同じ解決策に固執せず、馬鹿の一つ覚えにならないよう別の方法も検討しよう。

類義語

  • 一つ覚え
  • 愚者の一得
  • 馬鹿の一念
  • 一本槍

対義語

  • 多芸多才
  • 博覧強記
  • 臨機応変
  • 融通無碍