ことわざ辞典

驕る平家は久しからず

読み方

おごる へいけは ひさしからず

意味

権力や富を得て驕り高ぶっている者、またはそのような勢いのある家や組織は、長く栄え続けることはできず、やがて衰え滅びるという意味。慢心や横暴さへの戒めとして用いる。

由来

鎌倉時代に成立した軍記物語『平家物語』(13世紀前半ごろ)の冒頭にある「おごれる人も久しからず、ただ春の夜の夢のごとし」に基づく表現。栄華を誇った平家が、源平合戦ののちに滅亡した歴史を背景に、繁栄のはかなさと驕りへの戒めを表すことわざとなった。

備考

「平家」は平清盛を中心とする平氏の一族を指す。「久しからず」は現代語では「長くは続かない」の意。相手を直接非難する響きがあるため、使用場面には配慮が必要。

例文

  • 強引な買収を重ねていた企業が不祥事で失墜した。まさに驕る平家は久しからずだ。
  • 権力を手にして部下を見下すようでは、驕る平家は久しからずという結果になりかねない。
  • 一時は圧倒的な人気を誇った政党も、慢心から支持を失った。驕る平家は久しからず、である。
  • 成功したからといって初心を忘れてはいけない。驕る平家は久しからずという言葉を胸に刻もう。
  • 市場を独占した会社でも、顧客の声を軽視すれば衰退する。驕る平家は久しからずとはこのことだ。

類義語

対義語