ことわざ辞典

魚心あれば水心

読み方

うおごころ あれば みずごころ

意味

相手がこちらに好意・親切・協力の気持ちを示してくれれば、こちらも相手に好意を抱き、同じように応じようと思うということ。人間関係では、相手からの働きかけに応じて自分の態度も変わることをいう。

由来

魚が水を必要とし、水も魚がいてこそ成り立つという、魚と水の密接な関係になぞらえた日本のことわざである。特定の作者や初出資料、成立した正確な年代は不明。遅くとも近世(江戸時代)には、相手の好意には好意で応じるという意味の慣用的な表現として用いられていたとされる。

備考

主に好意・親切・協力が相互に返される場面で使う。「相手が先に好意を示すなら、こちらも応じる」という、やや条件付きの響きがある。利害だけの打算的な関係を表す場合にも用いられる。

例文

  • 取引先がこちらの事情を理解して条件を譲ってくれたので、魚心あれば水心で、私たちも納期の面で協力することにした。
  • まずはこちらから誠意を見せなさい。魚心あれば水心で、相手もきっと心を開いてくれる。
  • 彼がいつも助けてくれるから、困っていると聞けば魚心あれば水心で放ってはおけない。
  • 両国が互いに譲歩する姿勢を示せば、魚心あれば水心で交渉は前進するだろう。
  • 魚心あれば水心というように、相手の親切に感謝を示して関係を深めることが大切だ。

類義語

  • 持ちつ持たれつ
  • 情けは人の為ならず
  • 好意には好意をもって応じる

対義語